隣のりすくんは、今日もまた休み。
「あいつ、昨日原っぱで見たぜ?」
ねこくんが言う。
実はぼくも見た。
池から顔を出したとき、りすくんが一生懸命何かしてたとこ、見たんだ。
学校に来ないで、いったいなにをしてるんだろ・・。
放課後、おうちにいってみよっかな。
「おおい、りすくん〜ぼくだよさかなだよ〜」
りすくんの家は木の家だ。
ぼくは最初遊びに来たとき、どれがりすくんの家かわかんなくて
木という木に話しかけていた。
りすくんはそれを草むらから見て、笑っていた。
でも、もう何本目の木に住んでるのか、覚えられたんだ。
「・・・なに?」
りすくんが出てきた。
「なんで学校こないの?ぼく、隣いなくてさみしいよ。」

「・・・しっぽがいやなんだ。」
「へ?」
「こないだ遊んでたらヤケド草に座っちゃって、しっぽがまっかなんだ。薬草も生えてなくってさ・・・。」
「ああ!それならぼくんちおいで!ぼくんちの池、薬水が湧き出てるところあるんだよ。そこにしっぽ、つけたら治るよ!」
「ほんとかい?じゃ、連れてってくれよ。」
りすくんは、しっぽが見えないようにハンカチで隠して
ぼくの家までやってきた。
「さ、ここだよ!ぼくが水のなかもぐるから、しっぽを水につけてね。」
おそるおそる、しっぽを水につけるりす君。
「わあああっ!いたあああい!いたいいたあい!いやだ!」
ちょびーっとしっぽを水につけただけなのに、すごい痛がりよう。
「ねえ!今ちょっとだけ痛い思いして治るのと、ずーっとしっぽ赤いまんまでみんなから見られるのと、どっちがいいのっ!」
りすくんはしっぽをにぎり、「な、治りたいよそりゃ!」と言った。
「りすくんがしっぽつけたら、早く治るようにぼくが水を送るからさ。10数えれば治るよ。ね、がんばろう!」

りすくんは泣きながら、しっぽを水につけた。
「ううう!」
がんばれりすくん!10だけだよ!ほらもう、あと8、7、6、5・・
りすくんのしっぽは、元通りかっこいいしっぽになった。
「な、さかなよ。おれが泣いてたこと誰にも言うなよ。」
「え?僕、水の中に居たからなんにも見えなかったよ。」
「そ、そっか!ならいいんだ!」
りすくんはかっこつけ。
でもほんとは泣き虫で、やさしくって、
一緒にいてとても楽しい、ぼくのともだち。
だからぼくは、りすくんが泣いてたことは
お父さんとお母さんにしか、言わないことにしようと思っている。
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