くま先生におこられても、ニワトリおじさんにつつかれても、
毎日花を摘んでいる。
「ワニくん、どうして、怒られるのに花を摘むの?お花は生きてるんだよ?」
ともだちのぞうは、不思議そうに尋ねた。
「おれは、おかしいと思うんだ。」
ワニくんは言う。
「だってよお、学校とか、人んちの庭とかに咲いてる花を摘んだときだけ怒られんだぜ。どーして野っ原に咲いてる花を摘んでも、怒られないんだ。同じ花で怒られないのは、どーしてなんだっ!」
ワニくんはすぐ怒っちゃう。
ぞうはこういう場合、そっとしておくのが一番だと知っているので
「そっか。」とだけ言って、帰った。
ワニくんのママは、花が好きで、いつもいいにおいがして
優しかった。
でもワニくんが小さい頃、病気で、突然いなくなった。
ママがいなくなった日、パパはワニくんに湖を見せながらこう言った。
「ママはな、この大きい湖になったんだ。だからお前が湖に入るのは、ママに抱っこされたり、話したりするのと、同じことなんだぞ。な。」
ママが湖だなんて、そんなばかな話あるかよ。
湖は湖で、ママはママだ。
そう思っていても、ワニくんは毎日、この湖に通った。
その日摘んだ花を持ってきては、湖に流していたのだ。
ママ。
お花持ってくるの、今日でやめるよ。
花だって、生きてるんだもんな。
死んでる花見たって、嬉しくないよな。
怒られるとか、怒られないのもんだいじゃ、ないんだよな。
その代わりおれ、これからは毎日、きれいな花をたくさん見て帰ってくる。
それで、湖で泳ぐよ。
そうすればママも、俺の見た花を
一緒に見ることができるかな。
できるよね。
今日摘んできた白い花を
「ごめんな。」と言いながらワニくんは
湖に、流した。
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乱暴そうで居て、実はやさしい心の持ち主であるワニ君の成長が微笑ましい作品でした。それでいてワニくんの、
>>「だってよお、学校とか、人んちの庭とかに咲いてる花を摘んだときだけ怒られんだぜ。どーして野っ原に咲いてる花を摘んでも、怒られないんだ。同じ花で怒られないのは、どーしてなんだっ!」
という主張もとてもよく分かってしまい(笑)、いろいろと考えさせられました。
文章も柔らかくて、昔読んでいた童話の本を思い出し、懐かしくなりました。
今後も、こんな暖かいお話を期待しています。失礼しました。
ワニくんはこれからもたまにかんしゃくを起こすかと思いますが、あたたかく見守ってやってくださいw
私がこういう話を作る時の理想は、できるだけやわらかく、あたたかくを心がけています。yu-kiさんにそう言っていただけて、少しは自分の理想に近づけたかなと嬉しくなりました*ありがとうございました^^
またお暇なときにでも遊びに来てください^^